新幹線の質問にお答え
担当している新幹線推進組織の仕事で、先月からずいぶんあちこちの企業・団体を歩いて回りました。
「新幹線が函館に来た時の経済効果を最大限にするために、地域基盤をしっかり築いておく知恵を貸して下さい」というお願いです。
と、あちこち歩いてますと、やはりまだまだ認識度が低いといいますか、いろんな質問を受けます。加えて、最近いくつかの検索RSSにヒットした地元の方のブログを拝見してますと、まあなんだかネガティブな見解が多い。
ここはひとつ、建設が着々と進んでいる現実を受け止めて、前向きな発想で施策を構築していくことが必要では、と強く呼びかけたいわけです。
ということで、ここのところで受けた質問やカキコミについての僕からのメッセージでございます。
Q1)新幹線が来ると少しは景気よくなるんでしょ?(業界A団体氏)
A1)函館開業は「打ち出の小槌」でも「活性化の起爆剤」でもなく、ただの「移動手段」という程度で考えたほうが良いです。でも「移動手段」ながら、人の「時間や距離についての感覚」を激変させる凄いインパクトを持ってます。
Q2)出張とかは便利になるねぇ。札幌まで延びたら40分でしょ?(業界B団体氏)
A2)時間感覚や距離感覚に与えるインパクトは、マイナス要素として企業や購買力を流出させる要素も持ち備えてます。だからこそ「人の感覚を変えうる」という点で効果的な施策を打てば、マイナス要素を抑え、プラスをもたらすことが出来るんです。
Q3)今はいいけど、札幌まで延びたら函館も危ないでしょ?(業界C団体氏、ほかブログ氏)
A3)どう危ないかは僕もわかりません(^_^;けど、立場は対等です。つまり人口の多い札幌の人が函館に来やすくなる経済効果と、人口の少ない函館の人が札幌に出かける経済損失は同等です。あとはリピート率、来街機会をを増やす施策を考えればいいわけで、今から知恵を絞れば間に合います。
Q4)実際のところ新幹線開業のメリットってどんなもんだろうねぇ(D企業氏)
A4)例えば航空などとの間で料金競争が作用し、市民はその恩恵に預かることができますよ。新幹線沿線地域では航空便は搭乗前日まで格安料金で予約が効きますし、夜間駐機が実現したりして便利になります。逆に盆や正月など航空料金が高止まりの時は新幹線の安さを享受できるようになります。いまの北海道では絶対起こらないことが、新幹線によって実現されるようになります。
Q5)並行在来線が切り捨てられるでしょ?自治体だって負の遺産では。(ブログ多数)
A5)民間人の立場ではどーすることも出来ません。確実に言えるのは、海峡線は貨物輸送を担うので鉄路だけは残る可能性が高いということ(遠い将来にはトレインオントレインが実用化されて廃線されるかもしれませんが)
Q6)新幹線なんてすぐ赤字になって大変なことになるさ(ブログ多数)
A6)赤字の心配は無用です。民間企業であるJR北海道が赤字必至の事業にGOサインを出すわけありません。建設コストは行政負担ですから走れば黒字が出ます。その黒字によってJR北海道の経営基盤が強化されて青函トンネルの維持管理コストが捻出出来るようになるので、長期的にはローカル線経営や貨物輸送にも貢献することになります。
Q7)莫大な建設費の地元負担、夕張みたいになっちゃうんじゃない?(業界団体E氏)
A7)地元自治体負担もありますが、それにも交付税措置がありますので、そんなに心配されなくてもいいんではないでしょうか。
Q8)新函館駅周辺の開発が進んで、函館市街地は絶対寂れちゃうよね(F企業氏、ブログ多数)
A8)火のないところに煙はたたないですね。いくら計画整備と言っても、生活基盤のない処(市街地から遠く離れた畑の真ん中)に家は建ち並びません。人が暮らさない処に商業施設は出来ません。日本全国、新幹線の駅が郊外に突然出来た地域で、商業的にも住居的にも繁栄している事例というのは、例外を1個所(佐久平)除いて、他には無いんです。
Q9)新函館駅まで遠いし、市民なら誰も新幹線なんて使わないでしょ(ブログ氏)
A9)これまでの新幹線データでみると、所用3時間半までの時間距離であれば航空機とのシェアが5:5であることが立証されていますので、誰も使わないってことはありません。
Q10)沿線だから許すとしても、そもそも新幹線建設って国策としてどうかと思うよ(仕事仲間氏)
A10)着工して3年たった今言う言葉じゃないですね(^_^;
・・こんな調子です(^_^;
続きが出てきたら追記することにいたしましょう。
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